フルマラソンでサブ3を達成するためにはどうしたらいいの?
トレーニング方法はなに?
月間走行距離はどのくらい必要なの?
本記事の内容
- サブ3達成に必要なペース
- サブ3に向けたトレーニング
- 練習メニューについて
人生に一度はフルマラソンを走ってみたいという人も多いのでは!?
規模が大きいフルマラソンの大会では交通規制が行われ、街全体がお祭りのような雰囲気ですよ。
フルマラソンは完走するだけで家族や友人に自慢できますよー!
フルマラソンにおけるサブ3のトレーニング方法について詳しくはこの後紹介します。
それでは順番に解説していきますよ。みていきましょう!
目次
- サブ3とは?
- サブ3達成に必要なペース
- サブ3に向けたトレーニング
- 月間走行距離
- 練習メニューについて
- まとめ
サブ3とは?
サブ3とは、フルマラソンを3時間以内に完走することを表します。
これは日本最大級の東京マラソンのタイムの分布図です。
これは日本最大級の東京マラソンのタイムの分布図です。
このように完走者の中で、男性では上位5%ほどが、女性では上位1%がフルマラソンで3時間以内に完走していますよ。
フルマラソンで3時間以内に完走することはサブ3といわれ、セミプロの仲間入りと言われていますね。
上級ランナーからセミプロランナーに変わる大きな壁となります。
「サブ3.5」を達成した多くの人が、「サブ3」を目指してトレーニングをしているといっても過言ではありませんよ。
サブ3.5についてはこちらの記事で紹介していますので、もっと詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
フルマラソンを3時間30分「サブ3.5」で完走するためのペース配分
サブ3に必要なペース(走力)とは?
サブ3を達成するためには、ただ、やみくみもに走るのではなく、ペース配分を意識する必要があります。
前半のペースと後半のペースが同じで、常に一定のペースで走ることです。ペースのアップダウンがないため、理想的な走りと言えます。
また、常に一定のペースで走るため、足への負担も少なくすみます。フルマラソンでサブ3を達成するために、必要なペースは4 : 15 / kmです。
参考のために4:15 / kmで走り切った時のラップと通過タイムも載せておきますね。
ペース | ラップ | 通過タイム | |
5 km | 4:15 / km | 0:21:15 | 0:21:15 |
10 km | 4:15 / km | 0:21:15 | 0:42:30 |
15 km | 4:15 / km | 0:21:15 | 1:03:45 |
20 km | 4:15 / km | 0:21:15 | 1:25:00 |
ハーフ | 4:15 / km | 1:29:40 | |
25 km | 4:15 / km | 0:21:15 | 1:46:15 |
30 km | 4:15 / km | 0:21:15 | 2:07:30 |
35 km | 4:15 / km | 0:21:15 | 2:28:45 |
40 km | 4:15 / km | 0:21:15 | 2:50:00 |
フル | 4:15 / km | 0:09:20 | 2:59:20 |
このように4:15 / kmでフルマラソンを走り切ることができれば、タイムは 2:59:20 となり、見事サブ3達成となります。
とはいえフルマラソン初心者であれば、一定のペースで走り切ることは難しいです。
特に30km地点で足が動かなくなってしまうことがよくあります。
そこで、こちらの記事ではペース配分を連載しました。
詳しいペース配分を知りたい方はぜひこちらをご覧ください。
フルマラソンを3時間「サブ3」で完走するためのペース配分
サブ3に向けたトレーニング
サブ3を目指している人の多くは、サブ3.5をすでに達成して次の目標を探している方、日頃から運動していて体力に自信がある方だと思います。
日頃運動をしていない人にとっては達成することは難しいです。
しかし、正しいトレーニングを続けることでできるようになります。
ここまで読んで、サブ3を目指すのはまだ早いと感じた方は、サブ3.5から目指してみてはどうでしょうか
フルマラソンで「サブ3.5」を達成する練習メニューや月間走行距離は?
サブ3達成のための強化項目はこちらになります。
サブ3達成のための強化項目
- スタミナ
- スピード持久力
- スピード
サブ3達成のためには、これらのうちひとつでも欠けてはいけません。
マラソン初心者の方で、30km以降でのスタミナ不足に悩まされている方はスタミナ練習を多くするなど、苦手分野の強化を意識することが重要です。
また、スタミナは持つのですが、スピードが足らずにサブ3を逃したという方はスピード練習を多くした方がいいです。
では、どのような練習をしたらいいかを順番に解説していきます。
スタミナトレーニング
サブ3を目指すうえで、最重要項目はスタミナです。スタミナの有無がサブ3を達成できるかどうか決めるといっても過言ではないでしょう。サブ3を狙うランナーなら3時間ハイペースで走り切る必要があります。
ハーフマラソンでは、サブ3ペースで走り切ることができるのにフルでは体力が持たない人も多いのではないでしょうか。初心者ランナーの多くは30km以降でペースが落ち、歩いてしまいます。
その原因として1番に挙げられるのかスタミナ不足と長距離に慣れていなかったことです。そのため、長距離を走り込み、事前にスタミナをつけておくことでサブ3が狙えます。また、後半の落ち込みを防ぐことができます。
120〜180分LSD (4:35 / km~5:05 / km)
フルマラソンは42.195kmの距離を一度に走らなければいけません。そのためには距離に慣れる必要があります。長い時間をかけてゆっくり距離を走ることをLSD(ロング・スロー・ディスタンス)と呼びます。距離としては20~30kmがおすすめです。最低でも90分以上は走ることで効果が得られます。
LSDを行うことで、体中の毛細血管の発達し、酸素をたくさん取り込めるようになります。長い距離を走るのが難しいという方にも朗報です。このLSDはウォーキングでも効果が得られます。そのため、初心者でも無理なくすぐ続けることができるトレーニングです。
ただ、時間がかかるトレーニングなため、毎日行うというよりは、学校や仕事がお休みの日に週に1回ほど行うと効果的です。
ハーフ走(4:05 / km~4:35 / km)
フルマラソンは42.195kmの距離を一度に走らなければいけません。そのためには距離に慣れる必要があります。そこで、フルマラソンを走る前にハーフ走ををお勧めします。
このとき、ハーフで自己ベストを出す走り方をしてもいいし、フルマラソンのペース(4:15 / km) で走ってもいいです。フルマラソンのペースで走ることで、スタミナを鍛えることができます。自己ベストを出すやり方で走れば、スタミナだけでなく、筋持久力やスピードの強化にもつながります。
また、ハーフを走ることで、自分の状態を確認することができ、タイムも予測できます。ただし、あまりに無理をしすぎて、体を痛めてしまわないように注意しましょう。
練習でハーフを走り切ることができれば、本番はアドレナリンが分泌され42.195km走り切ることができると言われています。
スピード持久力強化トレーニング
スピード持久力とは一定のはペースで長く走り続ける力のことを言います。初心者は一定のペースで走るということも難しいため、はじめは苦労するかもしれません。
特にフルマラソン初心者の方ははじめにとばしすぎてしまい、後半に失速するということがよくあります。マラソンで高タイムを狙う上ではある程度一定のペースで走ることが必要不可欠です。
フルマラソンでは4:15 / kmのペースで3時間走り切る必要があるため、スピード持久力を鍛える必要があります。スタミナとスピード持久力をどちらも鍛えることで、相乗効果が生まれます。4:15 / kmで、安定して走れるようになれば、サブ3を達成することができるでしょう。
15kmペース走(3:35 / km~ 4:15 / km)
スピード持久力を鍛えるには、ペース走がおすすめです。ペース走とは、10kmや20kmといった距離を一定のペースで走り切ることを目的とします。
ペース走により、ペース感覚を養うことで目標タイムを達成することにつながります。フルマラソンで走るペース(4:15 /km)よりも速いペース3:35 / km〜4:15 / kmで15km走り切りましょう。
仮に3:35 / kmで15km 走ることができれば、サブ3.5を達成するためのスピード持久力に関しては問題ないと言えます。また、いきなり 3:35 / kmで走ることは難しい場合は5:00 / km、4:50 / kmと徐々にペースを上げていきましょう。この練習では仮にまだ走れると思ってもペースを上げずに我慢強く同じペースで走り切ることが大事になってきます。 なかなか難しいです。
10kmビルドアップ走(4:35 / km → 3:05 / km)
ビルドアップ走とは、はじめはゆっくりしたペースで走り始め、徐々にペースを上げていき、最終的には速いペースで走る練習方法のことです。
フルマラソンで、終盤にペースが落ちてしまう人にオススメの練習です。普段、何気なく走っていると疲れにより、徐々にペースが落ちてしまいます。
この練習では逆に後半につれてペースを上げる練習をします。1kmあたり5~10秒のペースアップをしていくことで無理なくできます。
10kmビルドアップ走では、1km間隔で4:35/ kmから10秒ずつペースを上げていきます。 そうすることで、心肺機能が高まり、3:05 / kmのペースで楽々走ることできます。また、後半の落ち込みがなくなります。
スピードトレーニング
サブ3を目指すランナーはスタミナとスピード持久力が必要で、スピード練習は必要ないと思っていませんか。
たしかに、極端なスピード練習は必要ありません。ただ、最低限必要なスピードは持ち合わせておく必要があります。
特に、スタミナ型のランナーでサブ3.5は達成したけどサブ3はまだ達成できていない人の多くはスピード不足である可能性が高いです。
ただし、100mや200mといった短い距離でのスピードは必要ありませんので、ここでは1kmのインターバル走をお勧めします。
1kmインターバル走×5本(3:05 / km ~ 3:35 / km)
インターバル走とは、「速く走る(80%の力)→ゆっくり走る(20%の力)」の繰り返しをするトレーニングのことです。
1kmを3:35 / kmのペースで走り、500mを歩かずにゆっくり走ることを5セット繰り返します。
この練習により、スピードと心肺機能の向上が見込めます。慣れてきたら 3:05 / kmのペースで走るとサブ3に必要なスピードは確実につけることができます。
サブ3に必要な月間走行距離は?
サブ3に必要な月間走行距離は一般に200ー250kmと言われています。余裕を持って250km以上走っておくと達成する確率がグンとあがる。
月間で250kmと言われてもイメージしづらい方もいるのではないでしょうか?
月間で250km走るということは週に63km走ることです。週4回走る人は1回あたり16kmで、週に5回走る人は1回13kmの距離を走れば達成できます。
また、ただ闇雲に走ればいいのではなく、重要なのは量よりも質です。次に、トレーニング方法についてご紹介いたします。
あなたが、スピードタイプのランナーかスタミナタイプのランナーかで練習方法が異なります。スピードタイプのランナーであれば、スタミナを強化するトレーニングを大串、スタミナランナーなら、スピードトレーニングを多くする必要があります。自分の苦手な分野を克服することで、サブ3達成に近づきます。
月曜日 | 休養 | 10kmビルドアップ走 |
火曜日 | 15km ペース走(3:55 / km ) | 休養 |
水曜日 | 60分程度のジョギング | 15km ペース走(4:15 / km ) |
木曜日 | 休養 | 60分程度のジョギング |
金曜日 | 10kmビルドアップ走 | 休養 |
土曜日 | 60分程度のジョギング | ハーフ走 |
日曜日 | 180分LSD (4:30 / km ) | 1kmインターバル走(3:25 / km )5本 |
今回ご紹介した練習メニューはサブ3を達成した人の平均的な月間走行距離を上回るように組みました。このメニューをこなすことで、サブ3を達成できるでしょう。
まとめ
この記事では以下のことをご紹介しました。
まとめ
- サブ3とは?
- サブ3達成に必要なペース
- サブ3に向けたトレーニング
- 月間走行距離
- 練習メニューについて
- まとめ
について説明しました。
サブ3に向けて努力をすることでいつか絶対に達成できるはずです。自分に合ったトレーニングをすることで当日に臨んでください!
ランニングは健康にいいため、ぜひみなさんもおこなってください。
また、一回で終わるのではなく、継続して行うことが大事です。
一人では、なかなか甘えてしまう方も「ライザップ」のようなジムに通うことで、
継続しやすいかもしれませんね。